5月ももう終わり・・・のはずなのですが、
藤城先生の世界では、35日まで!
(画像の右下をクリックすると、拡大できます)
「5月35日」は木馬座によって上演されたSF。
「創立20周年記念公演」とありますが、
これはジュヌ・パントル結成の1947年から数えてのもの。
つまりこのチラシは、1967年に配られたものです。
ソノシート・レコードのジャケットには、
先ほどの未来カーの実物とともに、なぜか馬の姿も?
実は上演開始の数年後、タイトルが「スケートをはいた馬」に変わりました。
もちろんこの馬は劇中に登場します。
「5月35日」ではあまりに奇抜と思った先生が、
童話っぽいタイトルに変更されたのでしょうか?
台本の表紙絵のカラー画像がこちら。
サイズもうんとビッグです。
おそらくこれは、よみうりホールがあった有楽町そごうの1971年の壁画。
残っているのが奇跡のような1枚です(@_@)♪
(年代と場所特定の理由は、あとから出てきます)
またイラストはかなり違ったタッチで描かれていて、
男の子の年齢設定も、ずいぶん変化しています。
こちらはハイライトシーンの1つ、「自然の国南洋」の場面。
最後に訪れた国であり、物語のクライマックスでもあります。
ここでは、馬はすでにスケートを脱いでしまっているようですね。
なお木馬座でSFを手掛けたのは、たぶん「5月35日」のみ。
藤城先生が関わったSFというのは非常にレアで、
ほかに思いつくのは、せいぜいこの「透明人間」(1956年)の表紙絵くらいです。
この「5月35日」が「スケートをはいた馬」と呼ばれるようになった頃、
なんとその上演にたずさわっていらっしゃった方がいます。
それがオンサンタさん。
これはオンサンタさんが書いた、いわば回想録で、
そこでは、当時を経験された方しか決して語ることのできない、
珠玉のお話を聞くことができます(^_-)-☆
まずは人形劇のイントロ部分。
カレンダーに突然現れる「5月35日」の、そのインパクトとからくりとが楽しいです♪
ここでは、先ほどのよみうりホール壁画のエピソード。
描いたのは、オンサンタさんご本人なんです!(^o^)
一瞬だけ登場する若かりし頃の先生が、とても印象的♪
その後オンサンタさんは大抜擢され、いきなりステージの上へ!!
でも大変な試練が待っていたようです(汗)
にもかかわらず、すごく楽しそう(^o^)
先ほどのよみうりホールでのエピソードが書かれています。
すごくいい思い出が、ここにはいくつもあるようですね(*^_^*)
壁画の前で子ども達が記念撮影しているとき、
すぐ近くにオンサンタさんがいらっしゃったのかと思うと、
なんだかじーんと感動してしまいます。
ところで、
オンサンタさんが「藤城美術では異色な印象」とおっしゃっている舞台背景は、
もしかしたらこのイラストのものだったのかも??
これは「5月35日」プログラムの中にあった、ステージの絵柄です♪
さてオンサンタさんは、さらに大阪公演へ!
でもハプニングがあって、さぞかし大変だったことでしょう(汗)
やはり公演を続けるのは、並大抵のことではないんですね。
最後になってしまいましたが、この作品の解説とあらすじを載せておきます。
なかなか深い内容ですので、よろしければ読んでみてください(^_-)-☆
・・・オンサンタさんのブログを読んでいると、
夢中になって時間の過ぎるもの忘れてしまいます。
なんて素敵な、かけがえのない日々。
まぶしいほどにキラキラ輝いていて、
オンサンタさんがその後に人形劇をライフワークとされた理由が、
とてもよく分かる気がします(*^_^*)
なお末筆ではありますが、
今回の記事はオンサンタさんブログを全面的に参考にして書かせていただきました。
いつも本当にどうもありがとうございますm(_ _)m
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