来年の秋田展開催にちなんで、
ちょっと気が早いですが秋田作品を集めてみました(^_-)-☆
「なまはげ」。
毎年年末に行われるお馴染み催しです。
泣く子も黙る、どころかさらに泣かせてしまうド迫力のご面相(^^;)
つい先日、ユネスコの(世界)無形文化遺産に登録されましたので、
2019年影絵展では、きっと大々的に影絵作品にもなるのではないでしょうか!?
なお、実はなまはげはすでにこの作品の中に"鬼"として登場しています。
「九九九段、赤神神社 五社堂をあえぎあえぎ描く」。
その姿なんともユーモラスで、どうにもこうにも憎めません(#^.^#)
伝説によればその昔、漢の武帝に連れて来られた五色の鬼たちが、
畑を荒らし食べ物や娘たちを略奪するなど荒らしまわっていました。
困り果てた村人たちは、娘を差し出すことを条件に、
一晩で五社堂まで千段のの石段を積み上げることを約束させました。
999段積み上げ、
あと1段という時に一番鶏の鳴き真似をして夜明けを告げたので鬼は逃げてしまい、
それ以後村人の前に姿を現さなかったということです。
(赤神神社五社堂ホームページより)
この作品、高さ9m!
会場内で見上げると、圧倒的です(@_@)♪
九九九段って、やはり心臓破りですね(^^;)
影絵の元になった五社堂部分のスケッチ。
その際に、九九九段を昇り切ったお話がエッセイに書かれています。
御年なんと87歳のときの快挙!!
年が明け、大寒の2月に行われるのが、
横手の雪祭り。
このときに作られるかまくらを、
藤城先生は思いのほか何度も作品にしていらっしゃいます。
題名はそのままに「かまくら」。
横手城を背景に描かれ、日本の抒情が深く心に沁みる1点です。
その名もずばり「横手の雪祭り」では、
さりげなくメルヘン♪
猫が登場しています(=^。^=)
さらにはこびとやケロヨンまでも現れ、
「無限のかまくら」は、もう100パーセント藤城ワールド(*^o^*)
そんな作品のルーツになっているのが、
モノクロの「かまくら」。
1976年の作です。
でもルーツにはもっとルーツがあって、
人形バージョンもあります。
それが、1960年の「よいこのくに」に載った「かまくら」。
右下に小さく「木馬座」の名前が記されています(*^_^*)
春。
「湿原のミズバショウとこびと」は、
北国の遅い春を、みずみずしく描いた傑作です。
水鏡と左右の合わせ鏡が完璧に一体化し、
淡い春の湿原の中に、まるで自分が立っているかのような錯覚に囚われてしまいます。
田沢湖近くの刺巻湿原にて、
「湿原のミズバショウとこびと」のためのスケッチに余念のない藤城先生。
写実にこびとが描き加えられてなんの違和感もなく、
むしろいっそうこの光景の美しさに深みが与えられるところに、
先生の真骨頂があると思います。
仕上げられたスケッチを元に、切り出されていく影絵。
すでにこの段階で、充分に幻想的!
この完成した原画に光を通すと、あの別世界が出現するんですね(♡_♡)
秋田の夏は「竿灯まつり」から始まるのでしょうか。
まさしく光と影の饗宴♪
8月初旬のこの風景は先生の琴線に触れたようで、
このあと夜祭りを題材にした作品が何点も生まれる先駆けとなりました。
なお、よ~く見ると猫の顔の描かれた竿灯もありまして、
これはもちろん先生の遊び心(^_^)v
そして秋田の夏は、8月下旬の「大曲の花火」でフィナーレを迎えるのかもしれません。
大戦による中断を挟みながらも百年余りの歴史を誇る、日本三大競技花火大会の1つ。
華やかな彩りの世界が鮮やかに描かれ、
夜空を焦がすその音までも聞こえて来そうな、圧巻の仕上がりです。
なおこの作品は、藤城清治美術館にあって門外不出のものの1つ。
那須を訪れた際は必見の作品です(^_-)-☆
秋田での影絵展は、今まで2011年と2013年の2回開催されました。
その1回目の際、入口に飾られたのがこちら。
こびとと猫の描かれたポップな水玉模様の上に、
「生きるよろこび」のメッセージがひときわ大きく書かれています。
実は2011年の影絵展は、東日本大震災後まもない頃に開かれました。
上の「大曲の花火」に描き込まれたフェニックスとともに、
このメッセージは東北復興への祈りを込めて書かれたものと思われます。
その後ほとんど語られることはありませんが、
これも忘れ難い秋田作品の1つです。
最後は、お昼寝中の先生♪
2011年の秋田スケッチ旅行の一コマです(*^_^*)
・・・秋田にちなんだ作品は想像以上に多く、しかも力作ぞろい!
来年は今回ご紹介したうちのほとんどの作品が再集結し、
そのうえ最新作も複数登場することでしょう♪
2019年の開催が本当に楽しみです(♡_♡)(♡_♡)(♡_♡)
末筆ながら、
今回の記事は、まゆまゆさんからのコメントにひらめきを得て書くことができました。
いつも本当にどうもありがとうございますm(_ _)m
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