今回は、教文館展のエントランスとエントランスホール・ショーウィンドウを、
過去11年12回分に渡って一気にご紹介します!
画像など、計64枚。
めくるめく夢の世界の入口を、どうかとくとご覧になってみてください(^_-)-☆
(画像の右下をクリックすると、ほとんどのものは拡大できます)
◆2009年
ポスター用新作は「みんなで乾杯 ミャーオ」。
初期の頃のエントランスは、
上の方だけに作品がディスプレイされる簡潔なものでした。
でもショーウィンドウの方は、シンプルであっても贅沢そのもの。
「みんなで乾杯 ミャーオ」とは異なる影絵が、
このウィンドウだけのために作られていたのです(@_@)♪
◆2010年
ポスター用作品は「地球をうたう」。
この年から作品が円柱状に飾り付けられるようになり、
カラフルな水玉がぐるりと周りを囲っています●●●●●●●
前年とは趣きを変え、
この年のショーウィンドウはたくさんのグッズがずらり。
まだ広告的な雰囲気ではあるものの、
すでに、最近のアーティスティックなディスプレイにも通じる濃密さを感じさせます。
◆2011年
ポスター用新作はあったのですが、この年は前年と同じエントランスでした。
藤城ワールドを象徴するこびとが描かれているので、
もしかしたら、この時点では毎年同じデザインを使う予定だったのかもしれません。
なおこのときは、「ウェインライトホール10周年記念」の文字が追加されています。
一方、ショーウィンドウは前年と異なり、
シンプルで無駄のない、美意識に裏打ちされたディスプレイに仕上がっています。
広告的な色合いも薄まっていますね。
◆2012年
ポスター用新作「翼をください88」が、
大きくエントランスに描かれています●●●●●●●
ショーウィンドウでは、真ん中に同じ作品、
左にはそのバージョン違い、右には早くも翌年の干支作品「へびは永遠の象徴」!
この年は8月30日からの開催だったのですが、
おそらくカレンダー印刷の関係で、早々に次の年の干支作品が作られていたんですね。
◆2013年春
2013年は、非常に贅沢な年でした。
なんと春と秋の2回、教文館展が開催されたのです!(*^o^*)
春は「銀座4丁目こびととねこ」がポスター作品●●●●●●●
二本線を斜めに走らせたシャープな構図が、
実は銀座四丁目交差点から教文館までの地図を兼ねるという、大胆な意欲作でした。
なお、この肩車をするこびと達は、
この年オープンした藤城清治美術館のポスターでも再登場しています。
「影絵横丁展」は、先生の画歴を分野別にギュッと濃縮して展示したもの。
そのためショーウィンドウも、過去に出版された影絵掲載書籍が並びました。
なおイラストで描かれたこびとと猫に対して、ケロヨンは映像で登場。
ひときわ目立つ存在でした(^_^)v
◆2013年秋
エントランスにも使われている新作は、「ぼくの動物の家族たち」。
この年2回目の教文館展テーマ、「動物園」にちなんだ作品です●●●●●●●
ウィンドウも、動物たちでいっぱい♪
いかにも動物好きな先生らしい企画でした(*^_^*)
◆2014年
先生の90歳を記念しての開催。
なので卆寿の「卆」が図案化され、側面に大きく描かれました(^_-)-☆
こびと、ケロヨン、猫の3大キャラクターも、お祝いに駆けつけています(*^o^*)
一歩中に入ると、
ウィンドウは一面、影絵の世界!
このとき限りしか公開されていない、幻の作品です♡♡♡
◆2015年
翌年の「アッシジの聖フランシスコ」発売をひかえ、
かなりの枚数の完成したこの年は、同絵本の作品がメインで展示されました。
なので、エントランスもこの物語のヒロイン聖女クララが登場しています。
かたやショーウィンドウはというと、
先生の作品の描かれたパネルが、貼り付けられているのみ(@_@)
実は、パネルが貼ってあったのは開催前の様子。
影絵展オープン後はこのとおり!
影絵と立体とがコラボした圧巻の”作品”でした(♡_♡)
たくさんの鳥があしらわれているのは、
おそらく、フランシスコが鳥たちにキリストの教えを説いたという逸話があるから。
先生のイマジネーションの飛躍に圧倒されます♪♪♪
◆2016年
「アッシジの聖フランシスコ」発売の年。
前年に引き続きこの物語が、今度は全原画の展示という形で特集されました。
加えて、ポスター用新作「愛叶う希望の花」も、
両サイドにしっかり描かれています(^_^)v
ウィンドウの方は、「愛叶う希望の花」の二人が主役♪
東京の街並みを背景に、
惹かれ合う男の子と少女とが、やわらかなタッチで描かれています♡
色とりどりの風船が前後して浮かび、
見る者をいやがうえにもメルヘンの世界へといざないます(*^_^*)♪
◆2017年
打って変わって、次の年はぐっと大人の女性。
タイトルは「光 遊ぶネコ 2017」です。
ウィンドウは、またもや夢の世界(*^o^*)
左に置かれた玉転がしのからくりは、
先生のお好きなジェットコースターをイメージしているのかも!?
なお、水玉模様の上で玉乗りする猫というアイディアは今回が初めて(♡_♡)
また、かろやかに片足立ってで横笛を吹くこびとも、珍しいものです(^o^)/
◆2018年
新作は、「おしゃれなラビちゃん」。
2つの絵柄が写っていますが、よく見ると一輪車のサドルの高さが違ってます(@_@)♪
ほかに、一番高いサドルのバージョンも存在したのですが、
原画はオーソドックスに一番低いものでした(=^・^=)
今回のウィンドウはケロヨンがメイン。
しかも趣向が変わり、見どころは背景に手描きされた猫たちとモグちゃんでした♪
そのイラストのなんてキュートなこと!
今にも動き出しそうではありませんか!!(♡_♡)(♡_♡)(♡_♡)
構図的には、ケロヨンを囲む2匹の猫とその左右で空へと浮かぶ2匹とが、
きれいにシンメトリ(左右対称)になっていることも見逃せません(^_-)-☆
◆2019年
そして今年。
新作「こびとは心の恋人」は秋田展のポスターを兼ねていますが、
エントランスではそれとは異なるバージョンが二人描かれていて、
まるで双子のようです(*^_^*)
(中央のディスプレイに映るものが、オリジナル)
ショーウィンドウはあっさりめですが、
それでもレースをしているかのようなクルマや、
左端でゆっくり回転するピラミッドが配され、
思わず足を止めてしまう美しさです(^_^)v
・・・エントランス・エリア、分けてもショーウィンドウは、
初期の頃でさえ単なる広告の域を超えていたものが、
先生が卆寿を迎えた2014年を境に一気にアートの高みに達しました。
にもかかわらず、
その年の会期を終えるとともにそれぞれが二度と見られなくなってしまうことを、
実は以前から大変残念に思っていました。
画像の多くは過去にも掲載済みのものですが、
先生のショーウィンドウ・アートの素晴らしさをぜひ知って頂きたいという思いから、
今回あらためてご紹介してみた次第です。
(次回、先生の作品集や画集が出版される際は、
是が非でもショーウィンドウ写真を載せていただきたい!!!)
◆関連記事
:(2011年)教文館 訪問記(前篇)
:(2013年春)4月17日教文館の画像をいただきました♪
:(2013年春)教文館 訪問記<1>(エントランス~初期作品)
:(2013年秋)銀座 教文館「動物園展」(前半)猫・犬・鳥・馬などなど
:(2014年)教文館 卆寿記念90展の新作(追記あり)
:(2015年)教文館展、オープン直前
:(2015年)教文館展、初日<前篇>
:(2015年)教文館ショーウィンドウ、お披露目!
:2016教文館展の最新作
:2017教文館展より
:<動画付>2018教文館展の新作(前編)(2動画+2画像追加)
:2019教文館展模様 1
:教文館 12年分のダイレクトメール