今回は「注文の多い料理店」について(=^・^=)
この賢治童話も、藤城先生はもちろん作品化されていて、
オープニングは、コワイお話とはとても思えない美しいシーンから始まります。
”お店”の中に入った二人。
ドアの向こうから、なにやら怪しげな目が・・・。
でもあらすじに添えられた挿絵なので、残念なことに作品は2枚だけ。
「注文の多い料理店」は、影絵劇として上演もされました。
この2枚は1996年の影絵劇のために描かれた、人形のデッサン。
上の二人とは異なり、兵隊たちはより個性的で、
劇中でのメリハリが付くよう配慮されているのが分かります。
一人目は、ちょっぴり意地が悪そう?(笑)
もう一人は丸々として、
山猫が舌なめずりしそうな体型です(^m^)
ところで「注文の多い料理店」の挿絵は、
長いあいだ、あらすじを紹介する2枚しか存在しないと思っていたのですが、
新たに別バージョンが見つかりました♪
1957(昭和32)年の月刊誌「スクールクラブ」に載ったものです。
最初の1枚のみがカラーで、残りはモノクロ。
印刷コストを抑えるため、昔はときどき見かけたパターンなのですが、
やはりオールカラーではないのが惜しまれます。
ま、藤城先生のカラーとモノクロの作品が同時に味わえると思えば、
それはそれでとても贅沢なわけですが(^_-)-☆
なお文章はほぼ全編が七五調(@@)
店内の二人は、
山猫に指図されるがまま、どんどん服を脱いでゆきます。
それぞれの扉に描かれた言葉がなんともユーモラス♪
ぜひ画像右下をクリックして、拡大してみてください。
間一髪、食べられる寸前に彼らの猟犬が救出に!!
むやみに動物たちの命を奪っていた者が、動物に救われる・・・
エンディングは、ちょっぴり皮肉を込めて仕上げられていますね。
ちなみに「注文の多い料理店」には何種類ものグッズがあり、
たとえば朗読DVDは、「なるほど~」って感想。
お次の豆本には「なんとまぁ」と思いましたが・・・
漬け物にはビックリ(@@)
「まさか!!」とか「なんで??」って感じですよね(^^;;)
ちなみに現在も販売されていて、
賢治のふる里、岩手のおみやげです(^_^)v
・・・「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」「風の又三郎」と続いてきた賢治童話。
今度は「注文の多い料理店」を、
フルストーリーで新しく拝見してみたいな~というのが、
僕のささやかな夢です(^_^)
◆過去記事
:宮沢賢治特集(2)「注文の多い料理店」
:宮沢賢治特集(5) ~もう1つの「銀河鉄道の夜」~
:宮沢賢治特集(3)「風の又三郎」(もう1つの「風の又三郎」です)
http://blogs.yahoo.co.jp/lightandshadow7111/29084652.html
:新「セロ弾きのゴーシュ」ハイライトシーン!
(1枚だけですが、もう1つの「セロ弾きのゴーシュ」も載っています)
:つけものです!